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- 松岡 朱理
- HOYA株式会社HOYAグループOSH推進室 産業医科大学産業医実務研修センター
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- 小林 祐一
- HOYA株式会社HOYAグループOSH推進室 産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学
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- 梶木 繁之
- 産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学
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- 上原 正道
- ブラザー工業株式会社
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- 佐々木 規夫
- HOYA株式会社HOYAグループOSH推進室 産業医科大学産業医実務研修センター
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- 小田上 公法
- HOYA株式会社HOYAグループOSH推進室 産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学
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- 平岡 晃
- 産業医科大学産業医実務研修センター 株式会社小松製作所
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- 中西 成元
- 株式会社小松製作所
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- 五十嵐 侑
- 産業医科大学産業医実務研修センター
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- 森 晃爾
- 産業医科大学産業医実務研修センター 産業医科大学産業生態科学研究所産業保健経営学
書誌事項
- タイトル別名
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- Developing a checklist for collecting information from overseas hospitals
- カイガイ イリョウ キカン チョウサ ノ タメ ノ ジョウホウ シュウシュウ チェックリスト ノ カイハツ
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抄録
<p>目的:日系企業の海外勤務者やその帯同家族が現地医療機関を受診する際,日本と受診システムが異なることや,医療費が日本より高くなる傾向があること,言語の問題など,様々な困難を経験することが報告されている.各企業の産業保健専門職が,海外勤務者及び帯同家族が安心かつ適切に現地医療機関を受診できるよう支援するためには,事前に現地の医療機関に関する情報や医療制度,緊急搬送システムなどを把握していることが必要である.そこで,産業保健専門職がより効率的かつ効果的に現地医療機関の情報収集を可能とするための情報収集チェックリストを作成することを目的として,本研究を行った.方法:文献調査および研究班メンバーの知見をもとに,産業保健専門職による海外勤務者に対する支援ニーズを明らかにし,そのために必要な情報収集チェックリスト原案を作成した.次に,海外勤務者及び帯同家族の健康管理に関する外部専門家へのインタビュー調査及び現地医療機関での試用による妥当性検討を行って情報収集チェックリストβ版を作成した.その上で,β版を用いた有用性の検討と改善というプロセスを経て,各国・地域において,海外勤務者及び帯同家族が受診しうる現地医療機関の情報を効率的に収集するための情報収集チェックリストを完成させた.結果:完成した情報収集チェックリストは,窓口・事務サービス,病棟,可能検査項目,外来体制,救急体制,小児科,産婦人科,歯科,一般健康診断,予防接種,感染症対策,その他から成る大項目12項目及び,中項目51項目,小項目131項目から構成された.考察:本チェックリストを用いることにより,産業保健専門職が海外勤務者の支援実務の中で必要となる情報を網羅的かつ効率的に入手できると考えられる.しかし,訪問時間は限られているため,実際に本チェックリストを用いて現地で情報収集を行う際には,医療機関ホームページ等を用いた事前の情報収集を行うとともに,訪問時には優先順位を決めて情報収集を行う必要がある.また,より多くの情報を正確に収集するためには,可能な限り日本人専用窓口や外来,病棟,救急外来,心臓カテーテル室等のチェックリストの項目に関連した施設を訪問し,各現場の医師や看護師などの専門スタッフからも情報収集できる機会を得ることが望ましい.</p>
収録刊行物
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- 産業衛生学雑誌
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産業衛生学雑誌 59 (3), 71-81, 2017
公益社団法人 日本産業衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679675578624
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- NII論文ID
- 40021225070
- 130006854201
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- NII書誌ID
- AN10467364
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- ISSN
- 1349533X
- 13410725
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- NDL書誌ID
- 028297374
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- PubMed
- 28367839
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可