舎飼い肥育および放牧肥育における去勢雄羊の産肉性について-事例報告-
抄録
明け2才の去勢雄羊 (サフォーク) の肥育法を明らかにする目的で, 濃厚飼料を体重比2.5%量給与し, 肥育期間を0から16週間 (4週間隔, 各3頭) とした舎飼い群, strip grazing条件で20週間放牧肥育した放牧群 (5頭) の増体成績, 屠殺解体成績および肉質を検討した。<BR>舎飼い群においては肥育期間にかかわらず, 一日平均増体量は約220g, 濃厚飼料要求率は約6.2であった。一方, 放牧群の一日平均増体量は669であり, 舎飼い群より有意に低かった。<BR>枝肉重量および枝肉歩留は, 舎飼い群では肥育期間に比例して増加したが, 放牧群では舎飼い群0週肥育と大差がなかった。また, 舎飼い群のロース部位の重量増加の大部分は脂肪蓄積であった。<BR>赤肉および脂肪の理化学性状は, 舎飼い群では肥育期間の延長により大きく変化したが, 放牧群では舎飼い群0週肥育と大きな差がなかった。<BR>官能試験の結果, 舎飼い群では8週肥育により評価が高まったが, 放牧群では舎飼い群0週肥育より評価が劣っていた。<BR>以上のことから, 舎飼いにおいては8週間の濃厚飼料給与の肥育により枝肉品質および肉質が良好になったが, 放牧だけによる肥育は困難であると判断された。
収録刊行物
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- 日本緬羊研究会誌
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日本緬羊研究会誌 1991 (28), 28-33, 1991
日本緬羊研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679679069568
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- NII論文ID
- 130004088012
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- ISSN
- 21861013
- 03891305
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可