水稲貯蔵種子の発芽不良と種子予措技術の改善(第2報) : 発芽率低下要因としての浸種初期水温の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Germination Disorder and the Improvement of Seed Pretreatment of Stored Rice Seeds (Second Report) : Effects of Initial Seed-soaking Temperature as Germination Inhibiter
  • スイトウ チョゾウ シュシ ノ ハツガ フリョウ ト シュシ ヨソギジュツ ノ カイゼン(ダイ2ホウ)ハツガリツ テイカ ヨウイン ト シテ ノ シンシュ ショキ スイオン ノ エイキョウ

この論文をさがす

抄録

長期間貯蔵した水稲(Oryza sativa L.)種子の浸種処理において,浸種初期24時間以内の水温が発芽率に影響を及ぼす時間範囲について調査した.その結果,1.5〜2.5年間貯蔵したこしいぶき,こがねもち及び五百万石は,浸種初期低水温(5℃)処理の時間が長いほど浸種後の発芽率が低下し,高水温(12℃)処理の時間が長いほど発芽率が高くなる傾向がみられた.さらに高水温(30℃)処理の場合には,60分以上の処理をするだけで,その後の浸種水温が5℃でも90%もしくは12℃・5日処理以上の発芽率に達した.長期貯蔵種子では,浸種初期24時間以内,特に浸種開始時の水温が浸種後の発芽に最も影響を及ぼすことがわかった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ