新生子馬における糞中のVFA, 乳酸濃度の推移

書誌事項

タイトル別名
  • Concentrations of Fecal Volatile Fatty Acid and Lactic Acid in Neonatal Foals
  • シンセイ コウマ ニ オケル フン チュウ ノ VFA ニュウサン ノウド ノ スイイ

この論文をさがす

抄録

子馬の腸内発酵の推移を調べるため, サラブレット種の新生子馬を用い, 出生当日, 翌日およびその後は1週ごとに7週齢までの新鮮糞を延べ113点採取し (実頭数は40), pH, 揮発性脂肪酸 (VFA) および乳酸を分析した.全例平均で糞のpHは7.52, 乳酸は0.01%(新鮮物あたり;以下同様) であった.VFA総濃度の平均は0・26%で, 酢酸が64%・プロピオン酸が21%, 酪酸が15%であったが, 大きな個体差があった.出生時のVFAは非常に低かったが, 翌日から1週齢にかけて最高に達し, その後は低下傾向を示した.出生当日, 翌日および1週齢には乳酸の著しく高い個体がみられたが (0.1%以上), 下痢などとは関係なかった.糞のpHは1週齢で最低になり, 2週齢以降には上昇する傾向を示した.子馬では出生後の吸 (哺) 乳直後から大腸発酵によってVFAが産生されるといえる.

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ