犬の眼および鼻粘膜に対する尿素系路面凍結防止剤の急性刺激作用

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  • Acute Stimulative Effects of Ureal Antifreeze on the Eye and Nasal Mucosa in Dogs
  • イヌ ノ メ オヨビ ビネンマク ニ タイスル ニョウソケイ ロメン トウケツ

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抄録

犬の眼および鼻粘膜に対する冬期道路の安全走行確保のため繁用される尿素系路面凍結防止剤の急性刺激作用を検討した. 犬10頭 (雑種9頭およびビーグル犬1頭, 4~5歳) に市販防止剤 (尿素99.3%含有顆粒) 10%(w/v) 溶液を1回点眼すると, 全例で軽度の過剰瞬目がみられたが, 40秒以内に消失した. 30%(w/v) 溶液の1回点眼では, 10%溶液よりやや強い過剰瞬目が全例でみられたが, 150秒以内に消失し, 1例では軽度の涙漏が認められた. 角膜の損傷は観察されなかったが, 軽度の開口動作が認められ, 苦みへの反応と思われた. 点鼻では, いずれの濃度でも特記すべき徴候はなかった. 30%溶液を15分間隔で5回点眼あるいは点鼻投与した場合にも, 1回投与時の反応は反復されたが, 症状の増強や角膜障害は認められなかった.

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