茶カテキン添加飼料を給与した肥育豚の産肉成績と免疫能

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タイトル別名
  • Effect of Tea Catechin Supplementation to Feed on the Performance and Immune Capacity of Fattening Pigs
  • チャ カテキン テンカ シリョウ オ キュウヨ シタ ヒイク ブタ ノ サンニク セイセキ ト メンエキノウ

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抄録

本試験では茶に多く含まれる機能性成分の茶カテキンを肥育後期豚に給与し,産肉成績および免疫能への影響を検討した。供試豚の LWD 三元交雑種去勢12頭はカテキン無添加の対照区,カテキン0.2%添加区,カテキン0.4%添加区の3区に各4頭ずつ配分した。試験は体重75~110 kgの期間に行った。消化試験は試験開始1カ月後から5日間行った。IgG,IgA 測定のための採血は試験開始前,各区平均体重90 kg時,試験終了時の計3回行った。枝肉性状,肉質の調査は飼育試験終了後のと畜解体時に行った。飼育成績の各項目で有意差は認められなかった。茶カテキン添加による採食量の低下は認められず,無添加と遜色ない成績となった。粗繊維の消化率は茶カテキンの添加割合が高くなるにつれて高い値を示したが,個体差が大きく有意差は認められなかった。その他の飼料消化率にも有意差は認められなかった。試験終了時の血漿中 IgG,IgA 濃度は0.4%区で低い値を示し,IgG 濃度で有意差(P<0.05)が認められた。また,融点で0.2%区が対照区,0.4%区に対して有意に低い値を示したが,その他の枝肉成績および肉質の項目では有意差は認められず,背脂肪層厚やロース部の粗脂肪含量に影響はなく脂肪蓄積の抑制は認められなかった。

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