乳牛の急性乳房炎における血液と乳汁中ビタミンA, Eおよびセレニウム値

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  • Vitamin A, E and Selenium Levels in Blood and Milk of Dairy Cows with Acute Mastitis
  • ニュウギュウ ノ キュウセイ ニュウボウエン ニ オケル ケツエキ ト ニュウ

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急性乳房炎に羅患した乳牛25例の血中と乳汁中ビタミンA, Eおよびセレニウム値について検討した. 発症時の血清レチノールとトコフェロールは低値を示し, 特に16例 (64%) ではレチノールが100IU/100ml以下の著しい低値で, そのうちの15例はトコフェロールも250μg/100ml以下であり, かつこれらの大半が分娩後30日以内の発症例であった. さらに, 発症後2週間目においても血清レチノールとトコフェロール値の増加は不良であった. また, 乳汁中レチニルパルミテートとトコフェロール値は発症時に高値となる傾向を示した. いっぽう, 健康な同居牛においても特に分娩後30日以内の例では血中と乳汁中ビタミンAおよびトコフェロールの低値が認められた. しかし, 血清セレニウムおよび血液グルタチオンペルオキシターゼ活性値は正常値を示した.

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