Hybrid arch TEVAR 術後に合併した脳梗塞症例の検討
書誌事項
- タイトル別名
-
- Cerebral Infarction after Hybrid Arch TEVAR
この論文をさがす
抄録
ハイリスクを有する弓部大動脈瘤患者に対する頸部動脈バイパス術を併用したHybrid arch TEVAR 62例のうち脳梗塞を合併した5例について検討した.2例は弓部から下行大動脈にかけて高度な粥状変化を認めるいわゆるshaggy aortaを呈し,バイパス術後もしくはTEVAR後に多発性の脳梗塞をきたし長期入院の後に感染を契機に失った.他の3例は右腋窩-左総頸/左腋窩動脈バイパスの後TEVARを行ったが,全例がTEVAR後に視覚障害で発症した.責任血管は椎骨動脈の分枝である後大脳動脈と後下小脳動脈であった.バイパス後の血流動態からは,大動脈内で発生した塞栓子が左鎖骨下動脈から左椎骨動脈を介して脳塞栓症をきたしたと考えられた.
収録刊行物
-
- 日本心臓血管外科学会雑誌
-
日本心臓血管外科学会雑誌 42 (4), 255-259, 2013
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679685371904
-
- NII論文ID
- 130004548461
-
- ISSN
- 18834108
- 02851474
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可