犬の多発性IgA骨髄腫の1例

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タイトル別名
  • A Canine Case of Multiple IgA Myeloma
  • 犬の多発性IgA骨髄炎の1例
  • イヌ ノ タハツセイ IgA コツズイエン ノ 1レイ

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抄録

重度貧血, 食欲低下を主訴とする雑種, 避妊雌, 8歳の犬が輸血により状態が改善したが, 第35病日には食欲廃絶, 嘔吐, 下半身疾痛を呈し, 重度貧血, 血清蛋白濃度の上昇および顕著な高カルシウム血症がみられた. 血清蛋白のγ分画には二峰性の鋭いピークが認められ, 免疫電気泳動でM成分がIgAであることが確認された. X線では脾腫と骨のパンチアウト像が認められ, 骨髄生検でペルオキシダーゼ陰性, IgA陽性の異型単核細胞が多数認められ, 多発性IgA骨髄腫 (ステージ3) と診断された. メルファラン・プレドニゾロン併用療法に対する反応性は乏しく, 第84病日に発死した.

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