1979年熊本県内に集団発生した褐毛和種の牛結核病

書誌事項

タイトル別名
  • A Collective Outbreak of Bovine Tuberculosis in Beef Cattle in Kumamoto Prefecture in 1979
  • 1979ネン クマモト ケンナイ ニ シュウダン ハッセイシタ カツモウワシュ

この論文をさがす

抄録

1979年から1980年にかけて熊本県下の肉用牛に結核の集団発生があり, 74頭が淘汰された. 今回, ツベルクリン反応によって摘発・淘汰された6頭について細菌学的・病理学的検索を行った. その結果, 剖検所見では全例の肺, 肝, 胃およびリンパ節のいずれかに病変が認められた. 病理組織学的所見では病巣の大部分は結核結節を形成し, 中心部の乾酪化病巣の周囲には類上皮細胞が増生し, その中にラングハンス巨細胞が散見され, 巨細胞の一部には抗酸菌が認められた.<BR>また, 病巣部から分離された抗酸菌は生物学的性状およびモルモットに対する感染試験の結果, Mycobacterium bovisと同定された.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ