乳汁中ブドウ球菌性エンテロトキシン-C濃度の増加に伴い自然発症した乳房炎症例の解析

書誌事項

タイトル別名
  • Cases of Clinical Staphylococcal Mastitis Accompanied by Increased Staphylococcal Enterotoxin-C in Mammary-gland Secretions
  • ニュウジュウ チュウ ブドウ キュウキンセイ エンテロトキシン C ノウド ノ ゾウカ ニ トモナイ シゼン ハッショウ シタ ニュウボウエン ショウレイ ノ カイセキ

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説明

ブドウ球菌性牛乳房炎自然発症例3例およびブドウ球菌感染の認められる未発症例2例について, 乳汁中ブドウ球菌性エンテロトキシン-C (SEC) および毒素性ショック症候群毒素-1 (TSST-1) 濃度, ならびに両毒素抗体価と乳房炎発症との関連について解析した.その結果, 発症例では, 発症直前から発症日にかけて乳汁中SEC濃度が最高値に達し, SEC濃度の増加に伴う体細胞数の上昇も認められた.いっぽう, 未発症例では, 乳汁中SEC濃度は検出限界以下であるか, 同一個体の発症分房に比べ低値であった.乳汁中TSST-1濃度は, 発症, 未発症に関わらず同程度であった.いずれの症例においても, 乳汁中TSST-1抗体価はSEC抗体価に比べて高値であった.本研究で解析した3発症例では, 乳汁中SEC濃度の増加が乳房炎発症に関与していると示唆された.

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参考文献 (16)*注記

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