肝内胆管癌による総胆管の不完全閉塞に起因する全身性黄疸を呈した老齢牛2例
書誌事項
- タイトル別名
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- Systemic Icterus in Two Aged Cattle Resulting from Incomplete Obstruction in the Common Bile Duct by Intrahepatic Cholangiocarcinoma
- カン ナイタンカンガン ニ ヨル ソウタンカン ノ フカンゼン ヘイソク ニ キイン スル ゼンシンセイ オウダン オ テイシタ ロウレイギュウ 2レイ
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説明
老齢の黒毛和牛2頭が重度の全身性黄疸および貧血を呈し予後不良として病理解剖に処された. 剖検時, 両例共に総胆管周囲の肝実質に多数の黄白色腫瘤が認められ, 同腫瘤が総胆管を圧迫していた.両例は肝腫瘍による不完全閉塞性黄疸と診断された. 組織学的に腫瘍細胞の管腔形成, 結合組織の著明な増生, 高度の細胞異型性および多数の核分裂像が認められたことから, これら2例の肝腫瘍は肝内胆管癌と診断された. 老齢牛における全身性黄疸の原因の1つとして, 肝内胆管癌による総胆管の圧迫に基づく不完全閉塞性黄疸を考慮する必要がある.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 56 (2), 83-86, 2003
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679685796096
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- NII論文ID
- 130004052301
- 10011900609
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 6472110
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可