あるブリーダー由来の子犬におけるジアルジア症とその発症要因

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タイトル別名
  • Giardiasis of Puppies from a Breeder's Kennel
  • アル ブリーダー ユライ ノ コイヌ ニ オケル ジアルジアショウ ト ソノ

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1987年7月に, 愛媛県松山市内のあるブリーダーで生産・販売された2~3ヵ月齢の子犬9頭に, 販売後3~6日目に下痢や血便を主徴とするジアルジア症が発生した. ブリーダーの繁殖用親犬25頭には臨床症状は認められなかったが, 糞便検査により18頭 (72%) からジアルジアのシストが検出された. この成績から, 親犬がジアルジアの保虫者であるために子犬への感染が起こり, 販売後の飼育環境の変化が原因となって子犬が発症したように考えられた.<BR>発症子犬9頭とシストが検出された親犬のうちの6頭に対して, メトロニダゾール60mg/kgを1日1回6日間連続経口投与した結果, すべての子犬と5頭の親犬において栄養型およびシストの完全な陰転がみられた. また, 完全に陰転しなかった親犬1頭の場合にも排出シスト数は著しく減少した.

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