<I>Pseudomonas</I><I>aeruginosa</I>によるミンクの出血性肺炎の集団発生と対策

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タイトル別名
  • A Collective Outbreak and Control of Hemorrhagic Pneumonia in Mink
  • Pseudomonas aeruginosaによるミンクの出血性肺炎の集団発生と対策
  • Pseudomonas aeruginosa ニ ヨル ミンク ノ シュッケツ

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抄録

1984年7月下旬から9月上旬にかけて, 北海道根室市の約9万頭飼育のミンク農場で, その年に生産されたミンクに, 呼吸困難, 口腔や鼻腔からの出血を主徴とする疾病が発生し, 15, 117頭が死亡した. それらミンクの剖検所見では肺に著しい出血病変が認められ, 各臓器からのPseudomonasaeruginosa(以下, P.aeruginosaと略) の分離と併せて, ミンクの出血性肺炎と診断し発生要因調査と対策を行った.<BR>1) 発生要因調査: 飼育場のP.aeruginosa汚染状況調査では, 飼料原料等から本菌が分離された. 発生年の気候条件は, 同地方の平年の気温, 降水量と比較し高温多湿であり, 同飼育場では糞便の除去や消毒, 換気が不徹底であったことが指摘された.<BR>2) 対策: 分離株に有効な, ハロゲン系消毒薬による消毒の徹底と, 衛生管理の見直し, P.aeruginosaの共通抗原を含むワクチンの早期接種を指導し, 翌年からの発生が防止された.

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