ヨーネ病リアルタイムPCR検査における糞便のプール処理法の検討

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タイトル別名
  • Optimization of the Fecal Pool Method for the Detection of <i>Mycobacterium avium </i>Subspecies <i>paratuberculocis </i>with Quantitative Real-Time PCR
  • ヨーネビョウ リアルタイム PCR ケンサ ニ オケル フンベン ノ プール ショリホウ ノ ケントウ

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抄録

ヨーネ病のリアルタイムPCR検査における多検体処理を可能とするためプール処理手法を検討した.ヨーネ菌実験感染牛由来の陽性糞便液のみのプールを行った結果,6プールまでヨーネ菌DNAがほぼ全量回収され,糞便中のPCR阻害物質の影響を受けずに検出できた.さらに,わが国のヨーネ病自主淘汰推奨基準のヨーネ菌DNA量の半量である0.0023±0.0013pg/wellの陽性糞便液1検体と陰性糞便液とのプール試験を行ったところ,検出率は6プールまで100%であり,計算上のヨーネ菌DNA濃度は5プールで0.0022±0.0017pg/wellと低下しなかった.このことから,5プール以下であればプールしない場合と同等の感度で多検体処理が可能な手法だと考えられた.本法はヨーネ菌DNA検査のスクリーニング検査及び感度向上への応用が可能であると考えられる.

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