酪農家の搾乳作業重要管理点の検討とバルク乳質の関係

  • 榎谷 雅文
    北海道デーリィマネージメントサービス(有) 帯広畜産大学大学院畜産学研究科
  • 木田 克弥
    帯広畜産大学大学院畜産学研究科
  • 宮本 明夫
    帯広畜産大学大学院畜産学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship Between Critical Control Point Before Milking and Raw Milk Quality on a Dairy Farm
  • ラクノウカ ノ サクニュウ サギョウ ジュウヨウ カンリテン ノ ケントウ ト バルク ニュウシツ ノ カンケイ

この論文をさがす

抄録

酪農家のバルク乳質に影響する搾乳作業の重要管理点を明らかにする目的で,33戸の搾乳作業をビデオ撮影して作業工程精度を解析するとともに,調査前1年間のバルク乳質との関係を検討した.乳頭壁清拭法別に比較したところ,年間平均体細胞数(SCC;万個/ml)は,ひねり法(15.6),包み法(21.9),つまみ法(25.5)の順に高く,つまみ法はひねり法よりも有意(P<0.01)に高かった.また,ディッピングにおける乳頭壁カバー率とSCC(万個/ml)は,カバー率が高い(16.1),中程度(21.7),低い(34.4)の順に高く,カバー率が高い農家のSCCは他に比べて有意(P<0.05)に低かった.乳質向上のための搾乳作業重要管理点は,ひねり法で乳頭清拭し,ディッピング液を乳頭壁全面に付着するように行うことであると示唆された.

収録刊行物

参考文献 (27)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ