牛に対する腎生検の影響

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  • Influence of Renal Biopsy on Cattle
  • ウシ ニ タイスル ジン セイケン ノ エイキョウ

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正常牛5例および病牛13例に対し, 経皮的腎生検を行い, 牛体への影響について検討し, 以下の成績が得られた.<BR>1) 供試牛18例で術後にみられた肉眼的血尿は平均約90分で, また顕微鏡的血尿は平均約180分で消失した.<BR>2) 採取組織片の大きさは, 長さ約5~20mm, 幅約1~1.5mmで, 多少の破壊や縮みを示すものもあったが, 診断に支障をきたすほどではなかった. 事実, 腎臓疾患群の牛で間質性腎炎およびアミロイドーシスが確認された.<BR>3) 生検後1~10日後に剖検した13例すべてにおいて, 腎臓の包膜と周囲組織との間に約5~100mlの血液を含有した血腫が認められた.<BR>4) 生検後の一般臨床観察および血液学的検査において, 上記の一過性血尿を除いてとくに異常は認められなかった.

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