猫の多中心性表皮内扁平上皮癌の1例

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タイトル別名
  • Feline Multicentric Squamous Cell Carcinoma <I>in situ</I>
  • ネコ ノ タチュウシンセイ ヒョウヒナイ ヘンペイ ジョウヒ ガン ノ 1レイ
  • Feline Multicentric Squamous Cell Carcinoma in situ

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説明

15歳齢避妊雌猫の背側外皮の3ヵ所に平坦な黒色痂皮状病変が発生した. 初回の皮膚生検の診断に基づき, 抗アレルギー治療を実施したが, 改善が認められなかった. 皮膚病変は厚みのある色素性局面へと変化し, 病変の増加傾向がみられたため, 初診から1年6ヵ月後に全切除を実施した. 皮膚病変は病理組織的に多中心性表皮内扁平上皮癌 (ボーエン様疾患) と診断された. 初診時の生検組織では明らかな細胞異型や増殖性に乏しく, 時間経過とともに腫瘍性変化が緩やかに進行したものと考えられた. また, 術後3ヵ月で小病巣の発生が認められた.

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