馬円虫類に対するflubendazoleの駆虫効果

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タイトル別名
  • Anthelmintic Efficacy of Flubendazole against Horse Strongyles
  • ウマエン チュウルイ ニ タイスル flubendazole ノ クチュウ

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抄録

Flubendazole 50%散による, 馬円虫の効果的な駆虫方法を107頭の成馬を用いて検討した.<BR>一投薬量は1頭当たり1回に209, 109または59の各1日2回または1日1回2日連用, あるいは1回1910日連用を各1クールとした7通りとして, 1年間に約3ヵ月ごとに4クールを, 虫卵の有無に関係なく厩舎の全頭に投与した.7通りの投薬法による駆虫効果に大差は認められなかった.最終投薬以後, 約1年間にわたってEPGを追跡した結果, 1年間4クールの投薬によって, およそ8ヵ月後まで, 馬円虫の寄生を抑制することができた.<BR>1回10gを1日2回投与した2頭の馬から, 15種の円虫が排泄された.同定の結果, これらはいずれもわが国に常在しているものであった.<BR>本実験の結果, 薬用量1回109の1日2回または1日1回2日連用で, 厩舎の全馬に対して円虫卵の有無にかかわらず1年間4クールの投薬を実施して, 全馬が虫卵陰性になれぼ, その後は3ヵ月ごとに虫卵陽性馬のみを駆虫することによって, 厩舎単位で円虫寄生を陰性に維持することができるものと思われた.

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