実験用マウスのマウス白血病調査

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of Murine Leukemia among Experimental Mice
  • 実験用マウスの白血病調査--ウサギ免疫血清を用いてのCOMULテスト
  • ジッケンヨウ マウス ノ ハッケツビョウ チョウサ ウサギ メンエキ ケッセイ
  • COMUL Test with Rabbit Immune Serum
  • ウサギ免疫血清を用いてのCOMULテスト

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説明

実験用マウスの白血病調査のため, RNA型マウス白血病ウイルスの代表株であるFriendウイルスを, 組織培養で大量培養後, 精製濃縮し, エーテル抽出抗原を調製した. これでウサギを免疫して, 免疫血清を作成し, 補体結合反応による抗体価256倍のものを得た. この血清は, 寒天ゲル内沈降反応による抗原検出にも応用できた. 実際にこの血清を用い, 実験用マウスの肝臓と脾臓の抗原調査を行ない, 肝材料13.5%, 脾材料80.0%の陽性率を得た. 寒天ゲル内免疫沈降反応による抗原分析の結果, これらの反応はウイルス内部の主要たん白P30抗原との反応であることが示唆され, 脾材料からも同様な抗原が検出された. マウス白血病ウイルスの代表株ウイルス材料を組織培養に接種し, 感染性ウイルス証明を, 接種培養細胞の抗原性検出による方法に, この血清を応用することができた. これらの結果から, 今回作成した血清を用いて, RNA型マウス白血病ウイルスの抗原検出のための補体結合反応=COMULテストの応用が, マウス白血病調査の所期目的に有用と考えられた.

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