壷形吸虫自然感染猫におけるプラジクアンテルによる駆虫試験
書誌事項
- タイトル別名
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- Anthelmintic Effect of Praziquantel on Pharyngostomumc ordatum in Naturally Infected Domestic Cats
- 壺形吸虫自然感染猫におけるプラジクアンテルによる駆虫試験
- ツボガタ キュウチュウ シゼン カンセン ネコ ニ オケル プラジクアンテル
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抄録
1986年2月から1987年1月の期間に, 神奈川県, 兵庫県, 愛媛県下において観察された壼形吸虫自然感染猫35頭について, プラジクアンテルによる駆虫試験を実施した. その結果, 本薬剤は30mg/kgの用量で1回皮下注射することにより, 壺形吸虫に対して完全な駆虫効果を示し, さらに下痢等の症状の改善が認められた. また, 供試猫35頭中25頭はマンソン裂頭条虫との混合感染であったが, 本薬剤の投与により, これも同時に駆虫することができた. なお, 投薬に起因すると思われる副作用としては, 1頭に粘液性の下痢がみられ, また3頭に注射時に疼痛の発現が観察されたが, いずれも一時的なものであり, そのほかにはとくに異常は認められなかった. 以上の成績から, プラジクアンテルは猫の壺形吸虫症の治療薬として優れた薬剤であると考えられた. 壼形吸虫 (Pharyngostomum cordatum) は, 猫をはじめとする食肉目の動物の小腸に寄生する吸虫である27).本吸虫のわが国における発生は, 現在までのところ, 西日本および南日本に集中してみられている5, 6, 11). しかし, 近年関東地方でも発生がみられる4, 18, 19) ことや, その中間宿主が広く分布していることから考えて, 近い将来, 全国的に発生することも予測される. また, 壺形吸虫の寄生を受けた猫にはしばしば下痢が認められており1217, 25), 壼形吸虫症は, 小動物を対象とした獣医臨床上, 重要な寄生虫症の1つとなっている. われわれは, さきに, 壷形吸虫に対するプラジクアンテル
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 40 (9), 640-643, 1987
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679688516096
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- NII論文ID
- 130003847728
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 3159969
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可