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- 児玉 洋
- 北海道大学獣医学部
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- MOUSTAFA MOHAMED
- Department of Epizootiology, Faculty of Veterinary Medicine, Hokkaido University
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- 石黒 信良
- 共立商事株式会社中央研究所
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- 見上 彪
- 北海道大学獣医学部
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- 伊沢 久夫
- 北海道大学獣医学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Extracellular Toxic Substance of Fish <I>Vibrio</I> for Rainbow Trouts and Mice
- 「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録-2-魚類由来ビブリオが産出するニジマスおよびマウス致死毒
- ジュウイガク ト ギョビョウ ニ カンスル シンポジウム キロク 2 ギョルイ
- Extracellular Toxic Substance of Fish Vibrio for Rainbow Trouts and Mice
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説明
魚類のビブリオ病を起こす3株の強毒ビブリオの培養上清濾液の溶血活性, 蛋白分解酵素活性ならびにニジマスおよびマウス致死活性を調べ, 発病病理の一端の解明を試みた.DEAE-セルロースおよびセファデックスG200クロマトグラフィーを用い, Vibrio anguillarum NCMB 571株およびVibrio sp. N7802株培養上清濾液より分離した材料は, ニジマスとマウスに対し致死活性を示した. NCMB571株培養上清濾液を接種したマスノスケ胚由来株化細胞CHSE-214に細胞変性効果が見られた. V. anguillarum NCMB6株およびNCMB 571株由来材料は, 魚類を含む11種の動物由来赤血球を溶血した. NCMB 571株が産生する溶血素は易熱性であるが, 致死活性物質は熱に対しより抵抗性を示した. また, これらの株はアルカリ域で活性を示す蛋白分解酵素を産生した. これに対して, N 7802株は溶血素ならびに蛋白分解酵素をほとんど産生しなかった. これらの結果は, 魚類由来ビブリオが産生する毒性物質, 溶血素あるいは蛋白分解酵素などの菌体外産物がビブリオ病の病理発生に関与しているごとを示唆する. N 7802株が産生する致死活性物質は溶血素あるいは蛋白分解酵素とは異なると考えられた.
収録刊行物
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- 日本獣医師会雑誌
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日本獣医師会雑誌 37 (8), 537-543, 1984
公益社団法人 日本獣医師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679688694656
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- NII論文ID
- 130003847528
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- NII書誌ID
- AN00191857
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- ISSN
- 21860211
- 04466454
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- NDL書誌ID
- 2999191
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可