犬の尿中酵素活性測定について

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  • Assay of Urinary Enzyme in a Dog
  • イヌ ノ ニョウチュウ コウソ カッセイ ソクテイ ニ ツイテ

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説明

常用薬用量の約7倍のゲンタマイシン (GM) を投与した犬の腎臓の病理組織学的変化を観察し, 血中および尿中の乳酸脱水素酵素 (LDH), アルカリフォスファターゼ (ALP), γ-グルタミルトランスペプチダーゼ (γ-GTP), ロイシンアミノペプチダーゼ (LAP), N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ (NAG) の各活性およびLDHアイソザイムを経時的に測定した.<BR>血清クレアチニンは投与後12日目, 血中尿素窒素 (BUN) は14日目に上昇したのに対し, 尿中LDH (LDH5), γ-GTP.NAGおよびALPは7日目まで漸増し, 以後急上昇した. 尿中LAPは12日目まで漸増後, 急上昇した. したがって, 非侵襲的なこれら尿中酵素活性の測定は従来から行われている血清クレアチニンやBUN測定よりも, 早期腎障害の客観的指標となることが示唆された.

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