「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録 (VI)

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Vaccines for Fish Infectious Diseases
  • 「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録-6-魚類ワクチンの開発
  • ジュウイガク ト ギョビョウ ニ カンスル シンポジウム キロク 6 ギョルイ
  • 魚類ワクチンの開発

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説明

近年, 給飼養殖漁業の産業化にともない表面化してきた問題として, 魚類の伝染病の多発による著しい経済損失と, その対応に使用される多量の医薬品の残留などに起因する養殖水産物の食品としての安全性に対する社会的不安がある.<BR>このような事態に対処するために, 国は魚病対策総合検討会を発足し, 医薬品等分科会ワクチン部会を附設して, 魚類用ワクチンの開発研究とその実用化を企画している.<BR>獣医学および魚病学領域では, 病原微生物による伝染性疾患に対する防御免疫が魚類に成立することがすでに確認されている.<BR>獣医学領域においては, この免疫機序にもとついて, 魚類用ワクチンに関する研究開発が動物用生物学的製剤協会魚類ワクチン委員会によって行われ, 2, 3のワクチンの実用化がすでに方向づけられている.<BR>魚類用ワクチンの実用化には, なお行政サイドでの問題が残されてはいるが, ワクチンの生産・供給体制が速やかに確立され, 魚病被害による給飼養殖の経済損失の救済, あるいは食品衛生上での問題点の解決に役立つことが強く望まれている.

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