犬における<i>Anaplasma phagocytophilum</i>感染症の本邦初の症例報告

書誌事項

タイトル別名
  • The Reported First Case of Canine <i>Anaplasma phagocytophilum</i> Infection in Japan
  • 犬におけるAnaplasma phagocytophilum感染症の本邦初の症例報告
  • イヌ ニ オケル Anaplasma phagocytophilum カンセンショウ ノ ホンポウ ハツ ノ ショウレイ ホウコク

この論文をさがす

抄録

Anaplasma phagocytophilumはマダニが媒介するリケッチアである.人及び動物の顆粒球性エーリキア症の原因菌として知られている.海外渡航歴のないシーズー,避妊雌,3歳齢がマダニ刺咬後1週間後に元気食欲の低下と発熱を呈し,血液検査では血小板減少,軽度の好中球減少,肝酵素及びCRPの上昇を認めた.血清A. phagocytophilum抗体が弱陽性を示し,EDTA全血のPCR検査にてA. phagocytophilumが陽性を示したことから,A. phagocytophilum感染症と診断した.ドキシサイクリンによる治療を開始したところ,明らかな臨床症状の改善と,血小板数及び好中球数の顕著な増加を認めた.本例は犬における本邦初のA. phagocytophilum感染症の報告である.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (10)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ