肥育牛の第四胃左方変位における臨床および臨床生化学所見

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タイトル別名
  • Clinical Findings and Blood Profiles in Fattened Cattle with Left-Side Displaced Abomasum
  • ヒイクギュウ ノ ダイ4イ サホウ ヘンイ ニ オケル リンショウ オヨビ リンショウ セイカガク ショケン

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抄録

肥育牛の第四胃左方変位(LDA)の病態を明らかにする目的で,LDA 牛30頭(黒毛和種:JB;10頭および黒毛和種とホルスタイン種の交雑種:F1;20頭)の臨床および臨床生化学所見を検討した.LDA 牛は外科的整復時,第一胃容積の減少と硬固感,第四胃のアトニーとガス貯留が重度であった.LDA 牛では健康牛(JBおよびF1各10頭)に比べグルコース(Glu),遊離脂肪酸(NEFA),および乳酸(LA)が高値,総コレステロール(TC),尿素窒素(UN),アルブミン(Alb),カルシウム(Ca),無機リン(iP),ナトリウム(Na),カリウム(K),クロール(Cl)およびビタミンE(VE)が低値を示した.また,術後10日では初診日に比べてGlu,NEFAおよびLAが低下,TC,Ca,iP,K,VEおよびビタミンAが増加した.よって肥育牛のLDAは長期的な飼料摂取の減少とエネルギー,タンパクおよび無機物不足の存在が示唆された.

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