「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録 (III)

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タイトル別名
  • 「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録-3-Aeromonas hydrophilaに対するコイの免疫防御とその機構
  • ジュウイガク ト ギョビョウ ニ カンスル シンポジウム キロク 3 Aero
  • <I>Aeromonas hydrophila</I>に対するコイの免疫防御とその機構

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抄録

1) Aeromonashydraphila感染に対するコイの免疫防御には, ホルマリン死菌よりも可溶性の粗内毒素をワクチンとして用いた方がより効果的である.<BR>2) 粗内毒素による免疫法は, 腹腔内投与法よりも25℃, 2時間の浸漬法の方がその簡便さ, 除ストレス, 防御能付与効果の点で優れている.<BR>3) 粗内毒素浸漬免疫によって付与されたコイの免疫防御機構は抗体によるものではなく, 胸腺由来細胞 (T様細胞) による細胞性の免疫であることが強く示唆された.<BR>4) 感染防御の主体は, 胸腺細胞関与のもとでマクロファージなどの食細胞系が活性化された結果によると考えられる.

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