定量PCRを用いた輸入豚のサーコウイルス2型遺伝子量調査

  • 柴田 明弘
    農林水産省動物検疫所精密検査部
  • 村田 史郎
    北海道大学大学院獣医学研究院
  • 中尾 哲也
    農林水産省動物検疫所精密検査部
  • 井関 博
    (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 ウイルス・疫学研究領域

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Porcine Circovirus Type 2 Load in Serum from Pigs Recently Imported into Japan Using Quantitative Real-Time PCR
  • テイリョウ PCR オ モチイタ ユニュウ ブタ ノ サーコウイルス 2ガタ イデンシリョウ チョウサ

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抄録

<p>2013年に特定の農場から輸入され,豚サーコウイルス2型(PCV2)感染が疑われた豚112頭について,リアルタイムPCR法により血清中PCV2遺伝子量を測定し,豚サーコウイルス関連疾病(PCVAD)のリスクを評価した.これらの豚全頭は,輸出国でPCV2ワクチンが接種されていたが,輸出のおよそ1カ月前にさまざまな週齢(4〜11週齢)で接種されており,効果が得られているか不明であった.結果,112頭中84頭でPCV2遺伝子の増幅を認め,陽性豚の遺伝子量は103〜108copies/ml,幾何平均遺伝子量は6.0×104copies/ml であった.当該農場からは,血中PCV2遺伝子量が高くなる10〜15週齢頃の豚の輸入が多く認められたものの,全体としてPCVADのリスクは抑制されていることが推察された.</p>

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参考文献 (13)*注記

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