北海道における馬コロナウイルスの血清学的調査

  • 尾宇江 康啓
    北海道十勝家畜保健衛生所
  • 菅野 徹
    (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 北海道研究拠点

書誌事項

タイトル別名
  • Serological Survey of Equine Coronavirus Infection in Horses in Hokkaido, Japan
  • ホッカイドウ ニ オケル バ コロナウイルス ノ ケッセイガクテキ チョウサ

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説明

<p>馬コロナウイルス(ECoV)の血清学的調査を,1989〜2009年に北海道十勝管内で採材した馬の血清560検体について中和試験を用いて実施した結果,各年の抗体陽性率は2004年を除き84.4〜100%と高く,1989年には十勝管内の馬群にECoVが広く浸潤していたと考えられた.また,過去にECoV病の流行がみられた競馬場在厩馬6頭分18検体の血清について,2株のECoVと牛コロナウイルスを抗原に用いて中和試験を実施した結果,ECoVを抗原とした方が抗体陽性率と抗体価が高くなった.ECoVを抗原に使用した場合でもウイルス株が異なれば抗体価も異なる検体がみられたため,ECoVの株間でも抗原性は異なるものと考えられた.</p>

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