ウマ大腸内より得た繊毛虫(吸管虫類)の1新種Allantosoma japonensis sp. nov.について

書誌事項

タイトル別名
  • A NEW SUCTORIAN CILIATE, ALLANTOSOMA JAPONENSIS SP. NOV., FROM THE LARGE INTESTINE OF THE HORSE
  • ウマ大腸内より得た繊毛虫(吸管虫類)の1新種Allantosoma japonensis sp.nov.について〔英文〕
  • ウマ ダイ チョウナイ ヨリ エタ センモウチュウ スイカン チュウルイ ノ

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抄録

山形県新庄市の屠場より得たウマ大腸内容から見出された繊毛虫の1新種Allantosoma japonensisを報告する。体はほぼ桿状であるが,中央部で最も幅広く,両端に進むにつれて細くなる。腹痛は扁平であるが,背面は丸い。体長20〜35μm,体幅7〜10μm。体端部にそれぞれ8〜10本の触手をもつ。これらのうち,4〜6本は体端に1列に並ぶが,2本はやや中央寄り腹側に左右対称に存在し,さらに他の2本はほぼ体中央と体端の中間部腹側に左右対称に存在する。大核はほぼ球形で,体中央に位置し,球形の小核が密接して存在する。1個の収縮胞が存在し,大核の近くに位置する。本種はHSIUNG (1928)が記載したAllantosoma brevicornigerおよびSTRELKOW (1939)が記載したAllantosoma biserialeにその大きさ,体形は似るが,触手の数および配列が明らかに異なる。

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