クロウミウマ <I>Hippocampus kuda</I> 稚魚の成長に伴う骨格形成と走光性の変化

書誌事項

タイトル別名
  • Change of Bone Formation and Phototaxis along with the Growth of the Juvenile of <I>Hippocampus kuda</I>
  • クロウミウマHippocampus kuda稚魚の成長に伴う骨格形成と走光性の変化
  • クロウミウマ Hippocampus kuda チギョ ノ セイチョウ ニ トモナウ コッカク ケイセイ ト ソウコウセイ ノ ヘンカ

この論文をさがす

説明

本研究では,クロウミウマ稚魚期の生活様式の変化を,骨格形成と走光性の変化から考察した。稚魚は,水平方向から光を照射した場合では産出直後から24日齢まで正の走光性を示したが,上方から光を照射した場合では 16日齢前後から正の走地性が強まり,容器の底面に分布した。また,自然光条件下では,1 日齢と11日齢では表層から中層を浮遊し,16,24日齢では底層に多くの個体が分布した。16日齢以降では夜間にネットに巻きつく個体が多くみられた。さらに,ネットに巻き付いた個体は,ほぼ全ての個体で尾部末端までの化骨が認められた。<br>以上の緒結果から,クロウミウマ稚魚は,16日齢前後まで浮遊した後に走地性が強くなり底生生活に移行する。同時に尾部末端まで化骨し,水底の基質に巻き付くことが可能となる。また,昼間は底層で遊泳し,夜間は基質に巻き付くことが明らかとなった。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 61 (2), 145-151, 2013

    日本水産増殖学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ