ウマヅラハギの個体と尾鰭細胞における温度耐性の関連性

  • 阪本 憲司
    福山大学生命工学部海洋生物科学科 内海生物資源研究所
  • 五十嵐 真由
    福山大学生命工学部海洋生物科学科 内海生物資源研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Correlation between the Temperature Tolerance of Live Fish and Caudal Fin Cells in Black Scraper <I>Thamnaconus modestus</I>
  • ウマズラハギ ノ コタイ ト オヒレ サイボウ ニ オケル オンド タイセイ ノ カンレンセイ

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抄録

ウマヅラハギの尾鰭細胞による高温耐性の評価を試みた。17°Cで馴致飼育していた供試魚を30°Cに高温曝露したときの個体の生存時間と,各個体から得られた尾鰭細胞の高温処理後(43°C,2時間)の生細胞率との関係を調べた結果,両者の間に有意な正の相関(r=0.686,P<0.05)が認められた。本実験結果から,尾鰭細胞を用いることにより,魚体を殺すことなく個体の高温耐性の評価が可能であり,選択育種への効果が期待される。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 62 (1), 31-35, 2014

    日本水産増殖学会

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