ズワイガニの種苗生産過程における第2ゾエア期幼生の移槽方法と移槽による生残への影響

  • 山本 岳男
    国立研究開発法人水産総合研究センター日本海区水産研究所小浜庁舎
  • 山田 達哉
    国立研究開発法人水産総合研究センター日本海区水産研究所小浜庁舎
  • 藤本 宏
    国立研究開発法人水産総合研究センター増養殖研究所志布志庁舎
  • 浜崎 活幸
    東京海洋大学大学院海洋生物資源部門

書誌事項

タイトル別名
  • Technique for transferring second-stage snow crab <I>Chionoecetes opilio</I> zoeae between rearing tanks during mass seed production and its effect on larval survival
  • ズワイガニ ノ シュビョウ セイサン カテイ ニ オケル ダイ2 ゾエアキヨウセイ ノ イソウ ホウホウ ト イソウ ニ ヨル セイザン エ ノ エイキョウ

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抄録

ズワイガニの種苗生産過程において,第2ゾエア期幼生の正の走光性を利用した,飼育水槽間の移槽技術を開発した。ゾエアは,飼育水面上25 cm に設置した300 W レフランプからの直射光と飼育水槽中の水深25 cm に設置した発泡ポリスチレン製の反射板(30 cm×30 cm)により効率的に蝟集し,別の水槽へサイフォンで送られた。移槽時のホース内の流速を10 cm/秒としても,移槽しない対照区および 5 cm/秒と比較して,幼生は移槽による損傷を受けず,移槽後7日間の 1 l ビーカー内での生残率は低下しなかった。20 kl 容量の大型水槽を用いてゾエアを移槽すると,移槽からメガロパまでの生残率は,移槽した水槽で移槽しなかった水槽より約2倍に増大した。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 64 (2), 139-146, 2016

    日本水産増殖学会

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