犬の角膜に発生した扁平上皮癌の一例

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タイトル別名
  • Corneal Squamous Cell Carcinoma in a Dog
  • イヌ ノ カクマク ニ ハッセイ シタ ヘンペイ ジョウヒガン ノ イチレイ

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抄録

乾性角結膜炎をシクロスポリンで治療中のシーズー 雄 10歳の右眼角膜に結節状の分葉した腫瘤を認めた。吸入麻酔下で角膜表層切除術を実施し腫瘤を切除した。病理組織学的検査で腫瘤は扁平上皮癌で、その組織像は扁平上皮細胞に異型細胞の増殖と少数のリンパ球や形質細胞浸潤が見られたものの、深部組織への浸潤はなかった。術後は角膜潰瘍の治療を自己血清、抗生剤、ソフトコンタクトレンズの使用を行い、潰瘍治癒後はシクロスポリンでKCSの治療を継続した。本症例は術後良好な経過を得ていたが、1年5ヶ月後に左側顔面に転移がみられ死亡した。<br>

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参考文献 (8)*注記

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