配合飼料に添加した各種燐酸塩のコイの成長・飼料効率および血清無機燐・カルシウム量に及ぼす影響と北洋ミールの節約効果

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北洋ミールを主タンパク源とした配合飼料に添加した各種燐酸塩の, コイの成長・飼料効率・血清無機燐とカルシウム量に及ぼす影響および飼料タンパク節約効果について検討した。<BR>1.北洋ミール40%含有飼料 (P1, 290mg%) に燐として約450mg相当の第2燐酸ソーダ, 第2燐酸カリ, 第1燐酸カルシウムおよび第2燐酸カルシウムを添加すると, 魚体重60g前後のコイの成長・飼料効率は顕著に向上した。しかし第3燐酸カルシウム添加飼料区の成長と飼料効率は, 燐酸塩無添加飼料区とほぼ同程度できわめて劣った。<BR>2.第2燐酸ソーダ, 第2燐酸カリ, 第1燐酸カルシウムおよび第2燐酸カルシウムを添加した飼料を与えたコイの給餌1時間後の血清無機燐は, それぞれ16.0, 15.8, 14.8および12.1mg/dlで比較的高い値を示した。一方, 第3燐酸カルシウム添加飼料区のそれは7.7mg/dlでもっとも低く, 燐酸塩無添加飼料区の8.0mg/dlとほぼ同程度であった。給餌1時間後の血清カルシウム量は, いずれの試験飼料区もほとんど同じで10mg/dl前後であった。<BR>3.北洋ミール40, 60および70%と無機塩混合2%を含有する飼料へ燐を436mg% (Na2HPO4として2%) 補足すると, 飼料効率が約16%向上し, 約20%の北洋ミール (タンパク質として約13%) が間接的に節約された。

Journal

  • Aquaculture Science

    Aquaculture Science 27 (2), 98-104, 1979

    Japanese Society for Aquaculture Science

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390282679697493760
  • NII Article ID
    130003864844
  • NII Book ID
    AN00124667
  • DOI
    10.11233/aquaculturesci1953.27.98
  • ISSN
    21850194
    03714217
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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