同種保存皮質骨移植,自己海綿質骨移植および線維芽細胞成長因子(FGF‐2)を利用して治療を行った橈尺骨骨折・生物学的無活性型癒合不全のトイプードルの2例

  • 越智 広樹
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室
  • 原 康
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室
  • 原田 恭冶
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室
  • 根津 欣典
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室
  • 余戸 拓也
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室
  • 藤田 幸弘
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室
  • 多川 政弘
    日本獣医生命科学大学大学院 獣医生命科学研究科獣医外科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Nonviable Radial and Ulnar Nonunion with Cortical Bone Allograft, Cancellous Bone Autograft and Fibroblast Growth Factor-2 (FGF-2) in Two Toy Poodles
  • 同種保存皮質骨移植、自己海綿質骨移植および線維芽細胞成長因子(FGF-2)を利用して治療を行った橈尺骨骨折・生物学的無活性型癒合不全のトイプードルの2例
  • ドウシュ ホゾン ヒシツコツ イショク ジコ カイメンシツ コツ イショク オヨビ センイ ガサイボウ セイチョウ インシ FGF 2 オ リヨウシテ チリョウ オ オコナッタ ドウシャッコツ コッセツ セイブツガクテキ ムカッセイガタ ユゴウ フゼン ノ トイ プードル ノ 2レイ

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抄録

橈尺骨骨折後癒合不全を呈した小型犬2症例に対して、同種保存皮質骨移植を使用した骨幹軸再建手術を実施した。同種保存骨移植は骨癒合に長期間を要するため、骨癒合を促進することを目的として、1)海綿質骨移植ならびにFGF-2投与、2)リコンストラクションプレートの使用、3)術後段階的な固定強度の減弱化を併用、実施した。両症例ともに、術後、臨床的ならびに放射線学的に合併症は認められず良好に経過した。癒合不全の治療には様々な方法が報告されているが、同種保存骨移植を利用した骨幹軸再建手術は、欠損型あるいは萎縮型癒合不全など骨欠損を伴う癒合不全症例に対して、有用な治療手段の一つになる可能性が推測された。<br>

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (22)*注記

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