米代川水系阿仁川支流における冬季のサクラマス幼魚とイワナの定位場所および定位点

書誌事項

タイトル別名
  • Wintering Habitat and Focal Point of Masu Salmon Juvenile <I>Oncorhynchus masou</I> and White-spotted Charr <I>Salvelinus leucomaenis</I> in Tributaries of the Ani River, Akita Prefecture, Japan
  • ヨネシロガワ スイケイ アニガワ シリュウ ニ オケル トウキ ノ サクラマス ヨウギョ ト イワナ ノ テイイ バショ オヨビ テイイテン

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抄録

河川における冬季のサクラマス幼魚とイワナの生息環境を明らかにするため,秋田県米代川水系阿仁川の2支流で潜水調査を行った。サクラマス幼魚とイワナは,すべて淵の最深部に近い河床付近で観察された。淵内の両種を比較したところ,サクラマス幼魚はイワナに比べて,河床から離れて,流速の速い場所に定位する傾向を示した。サクラマス幼魚が観察された淵は,観察されなかった淵よりも深く,河床付近の流速が低かった。サクラマス幼魚の個体数密度は,淵が深く,河床付近の流れが遅くなるほど高くなる傾向が認められた。これらのことから,サクラマス幼魚とイワナの越冬場所として,水深があり,河床付近に緩流部を備えた淵の重要性が示された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 62 (2), 147-154, 2014

    日本水産増殖学会

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