北海道オホーツク海側のウライ設置河川および非設置河川におけるカラフトマスの自然産卵

  • 飯田 真也
    独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所
  • 宮腰 靖之
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場
  • 加藤 毅
    独立行政法人水産総合研究センター北海道区水産研究所尻別さけます事業所
  • 徳田 裕志
    独立行政法人水産総合研究センター北海道区水産研究所伊茶仁さけます事業所
  • 藤原 真
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場
  • 安藤 大成
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場

書誌事項

タイトル別名
  • Natural Spawning of Pink Salmon <I>Oncorhynchus gorbuscha</I> in Rivers with and without Weirs on the Okhotsk Side of Hokkaido
  • ホッカイドウ オホーツク ウミガワ ノ ウライ セッチ カセン オヨビ ヒセッチ カセン ニ オケル カラフトマス ノ シゼン サンラン

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抄録

サケ・マス親魚を捕獲するためのウライが設置される常呂川とウライのないバイラギ川において,カラフトマス親魚の分布と遡上時期を調査した。2005~2008年,常呂川水系の24支流で調査を実施し,8支流でカラフトマス親魚を確認した。2010年8月上旬~10月上旬にかけて,常呂川支流トコロホロナイ川,隈川,仁頃川およびバイラギ川において,カラフトマスの親魚および産卵床を計数した。常呂川3支流については,親魚の遡上が9月上旬から増加し,概ね9月中下旬にピークが見られ,10月にはほとんど確認されなかった。このパターンは,同河川におけるカラフトマスの河川捕獲数の推移と一致した。バイラギ川については,親魚が9月中に確認されることなく,10月上旬から確認された。この調査によって,カラフトマスの自然産卵は,捕獲施設の有無に関わらず恒常的に行われていること,遡上時期やその数は,河川間や年ごとで異なることが示唆された。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 62 (2), 129-136, 2014

    日本水産増殖学会

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