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フグ受精卵の簡易輸送方法
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- 藤田 矢郎
- 長崎県水産試験場
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Description
1964年3月, 4月にヒガンフグおよびトラフグ受精卵を殆んど海水を使用せず湿潤な状態に保つだけで輸送する方法を試み次の結果を得た。<BR>1.両種の卵について9種類の荷造方法による輸送実験を行なったが, 次の方法が最も良好と思われた。すなわち, これらの卵を直接ポリエチレンの袋に入れて, 袋の底に卵の層が厚くならない様に拡げ, 微量の海水を加え空気を封入して密封するか, または海水をしみ込ませた脱脂綿の上に卵を拡げ, 板, 木枠などに脱脂綿を固定し, これをポリエチレンの袋に密封し梱枹して輸送すると, 24~48時間で到着できる地点間では安全に輸送できる。また脱脂綿上に卵を拡げる方法では, さらに長時間の輸送ができるものと考えられる。夏期および冬期や, 輸送途中温度の急変が予想される場合には断熱容器を使用する必要がある。<BR>2.フグ卵は第1分割期前後から眼胞形成期に到る間に輸送を行っても, その後の卵発生, ふ化仔魚に異状は認められない。<BR>3.この方法はフグ類の卵の類似性から推して, 他のフグ卵の輸送にも適用できるものと考えられる。<BR>4.この荷造方法によれば, 従来の方法に比して輸送重量が著しく軽減できるので, 大量の卵の長距離輸送が容易にできる。
Journal
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- Aquaculture Science
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Aquaculture Science 12 (4), 231-238, 1965
Japanese Society for Aquaculture Science
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679697980160
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- NII Article ID
- 130003864576
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- ISSN
- 21850194
- 03714217
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed