福島県磐梯山地域におけるヒメヒミズとヒミズの分布とその変遷

書誌事項

タイトル別名
  • The Shift in the Altitudinal Distributions of Dymecodon pilirostris and Urotrichus talpoides in the Mt. Bandai Area, Fukushima Prefecture, Japan
  • フクシマケン バンダイサン チイキ ニ オケル ヒメヒミズ ト ヒミズ ノ ブンプ ト ソノ ヘンセン
公開日
2001
資源種別
journal article
DOI
  • 10.11238/mammalianscience.41.71
公開者
日本哺乳類学会

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説明

福島県磐梯山地域における, ヒメヒミズ(Dymecodon pilirostris)とヒミズ(Urotrichus talpoides)の分布とその変遷を調査する目的で, 磐梯山北斜面地域の24調査地点において, スナップとラップによる捕獲調査を1998年の5月から11月まで実施した. この結果, ヒメヒミズは標高1350m以上の3地点で捕獲された. 一方, ヒミズは標高1350m以下の14地点で捕獲された. 今回の捕獲結果を木村ほか(1981)の1979-80年の捕獲結果と比較すると, ヒミズの生息域が拡大し, ヒメヒミズの生息域が縮小したと考えられた. これら2種の分布とその変遷については, 2つの説明が可能であった. 第一に, 北斜面地域の土壌条件がヒミズの生息にとって好転したと仮定した場合, ヒミズが生息域を拡大したことにより, ヒメヒミズが捕獲できなくなったと考えられた. 第二に, 北斜面地域における土壌条件に変化がなかったと仮定した場合, ヒミズの生息域に孤立集団として生息していたと考えられるヒメヒミズ個体群が, ヒミズの個体群圧によってその個体群を維持することができなくなり, ヒメヒミズが捕獲されなくなったと考えられた. いずれの説明によっても, 18年間の分布の変遷から, ヒメヒミズとヒミズのすみわけが示唆された.

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 41 (1), 71-82, 2001

    日本哺乳類学会

参考文献 (24)*注記

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