徳之島産ケナガネズミ<i>Diplothrix legata</i>の精子形成に関する組織学的基礎情報

DOI Web Site
  • 加藤 悟郎
    宮崎大学フロンティア科学実験総合センター実験支援部門 現所属：九州大学大学院医学研究院附属ヒト疾患モデル研究センター動物実験施設
  • 城ヶ原 貴通
    宮崎大学フロンティア科学実験総合センター実験支援部門
  • 後藤 嘉輝
    宮崎大学フロンティア科学実験総合センター実験支援部門
  • 篠原 明男
    宮崎大学フロンティア科学実験総合センター実験支援部門
  • 越本 知大
    宮崎大学フロンティア科学実験総合センター実験支援部門

書誌事項

タイトル別名
  • Histological observation of spermatogenesis in the Ryukyu Long-furred rat <i>Diplothrix legata</i> in Tokunoshima Island
  • 徳之島産ケナガネズミDiplothrix legataの精子形成に関する組織学的基礎情報
  • トクノシマサン ケナガネズミ Diplothrix legata ノ セイシ ケイセイ ニ カンスル ソシキガクテキ キソ ジョウホウ

この論文をさがす

説明

<p>ケナガネズミは奄美大島，徳之島ならびに沖縄島北部のみに分布する日本固有の齧歯類である．今回我々は，徳之島において2016年8月に交通事故により死亡した雄のケナガネズミを入手し，その生殖腺の組織学的観察をおこなった．その結果，本個体の精巣では精子形成が認められたものの，精巣上体内の貯留精子は極めて少量であった．したがって，本個体は精巣および精巣上体の形態的な成熟を終え，その後の交尾に向けた繁殖学的機能性を獲得しつつある段階にあったと推察できた．今後，さらに個体数を増やすとともに，完全に性成熟を遂げた個体を用いた検討を継続していきたい．</p>

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 57 (2), 217-220, 2017

    日本哺乳類学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ