千葉県房総半島のニホンジカの個体数推定法と将来予測

書誌事項

タイトル別名
  • Population estimation methods and stochastic simulation for sika deer on the Boso Peninsula, Chiba Prefecture, Japan
  • チバケン ボウソウ ハントウ ノ ニホンジカ ノ コタイスウ スイテイホウ ト ショウライ ヨソク

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抄録

千葉県房総半島に生息するニホンジカ (Cervus nippon, 以下, 「シカ」と記す) の個体数推定方法とレスリー行列を用いた確率論的シミュレーションの結果を紹介する. 個体数の変動傾向のモニタリングとして, 糞粒法, 区画法, ライトセンサス, およびCPUEの調査を実施しており, 全個体数推定は, 糞粒法と区画法による推定生息密度の関係から算出している (糞粒-区画法とする) . モニタリングが実施できない地域では, 出生数と捕獲数から推定している (出生数-捕獲数法とする) . 各評価指数の信頼性や精度を直接検討していないが, 糞粒-区画法と出生数-捕獲数法による推定値の間に高い相関がみられ, CPUEと糞粒-区画法の推定値間についても有意な関係にあった. 確率論的シミュレーションによると, 2003年以降に毎年1,000~1,500頭レベルの捕獲を継続していくことによって, 個体数を管理目標案に誘導可能となることが予測された. <br>

収録刊行物

  • 哺乳類科学

    哺乳類科学 47 (1), 45-53, 2007

    日本哺乳類学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (25)*注記

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