木材研削用砥石の性能に就て(第2報)
この論文をさがす
説明
此の實験により砥石による木材の研削が實用的に可能になつた.實際にはシヤットル等を行つて良結果を得た.<BR>研削速度は金屬の場合に比して1/5~1/2程度の速度で研削しなければならぬ.<BR>切込は研削面の燒けるのを避けるため出來る限り小なる事が望ましいが小にしても金屬の場合に比較して相當大きく取り得る.<BR>送り速度は研削速度,切込程影響は大きくないが,その影響は木材により異り仕上面に與へる影響が大である.<BR>被削材即ち木材により研削状態が非常に異なるから各木材に適した研削條件及び砥石を選擇せねばならぬ.<BR>下向き研削は研削長さを小にするからやらぬ方がよい.<BR>仕上面を問題にしない時は逆目研削の方が有利である.<BR>含水率が大なる程研削し易いから出來得れば少々研削面を潤した方が良い.<BR>溝付砥石によると更に研削長さを増大し得る.今後は更に多孔性砥石を改良し,研削條件を檢討して更に良結果を得て實用生産方面に持つて行かうと思う。
収録刊行物
-
- 精密機械
-
精密機械 16 (187), 112-117, 1950
公益社団法人 精密工学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679708423552
-
- NII論文ID
- 130003959451
-
- ISSN
- 03743543
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可