書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Studies of Patients with Acute Abdomen as a Result of Meckel Diverticulum
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説明
メッケル憩室は, 時に合併症で急性腹症として手術が行われる。今回, メッケル憩室に起因した急性腹症で, 手術された症例の臨床的特徴を検討した。対象は, 13例 (男性10例, 女性3例, 3ヵ月~64歳) で, 憩室炎6例, 腸閉塞症4例, 憩室穿孔1例, 憩室潰瘍2例 (下血1例) であった。約半数は20歳未満で, 術前診断は腸閉塞6例, 急性虫垂炎5例, その他2例であった。確定診断は, 下血の1例のみで小腸造影によった。主訴は右下腹部痛6例, 腹痛5例, その他2例で1~3年前から症状を繰り返すものが多かった。手術は楔状切除8例, 小腸部分切除5例であった。憩室は回腸末端から30~150cm (平均70cm), 腸間膜反対側に11例, 残りの2例は回腸側壁に位置していた。異所性組織は3例に認め, 胃粘膜2例, 胃粘膜と膵組織の併存1例であったが, 異所性胃粘膜の1例に早期腺癌の併存を認めた。術後合併症はなく, 予後は良好であった。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 27 (4), 553-556, 2007
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679711637248
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- NII論文ID
- 10019484185
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- NII書誌ID
- AN10426469
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可