胃全摘術後の輸入脚症候群の1例

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タイトル別名
  • A Case of Afferent Loop Syndrome After Total Gastrectomy

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説明

症例は71歳の男性。胃癌で胃全摘,Rou-enY再建術,腸瘻造設術を施行した。術後1ヵ月後に腹痛で来院した。CTで輸入脚の拡張を認め,血中アミラーゼ値の上昇もあり輸入脚症候群と診断した。保存的治療で腹痛が軽快したため緊急手術は施行しなかった。その1ヵ月後に再度腹痛が出現したため来院した。CTで前回と同部位での狭窄を認め,腹部症状が強く絞扼性イレウスが否定できないため,緊急手術を施行した。開腹すると腸瘻腹壁固定部を軸として輸入脚が捻転していた。腸瘻腹壁固定部を剥離し捻転を解除した。輸入脚症候群の原因として腸瘻留置に起因する症例を経験したので,文献的考察を加え報告する。

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参考文献 (19)*注記

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