書誌事項
- タイトル別名
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- The Diagnosis and Treatment of Ovarian Torsion in Childhood and Adolescence
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説明
要旨:【目的】小児期の卵巣茎捻転(以下,本症)の自験例を検討し,診断および治療について考察した。【対象および方法】2000年から2011年に,女性の急性腹症で,腹部CTにて卵巣嚢腫など卵巣腫大を認め,腹腔鏡手術を施行した7例を対象とし,年齢,腫瘍のサイズ,CT所見,治療法などにつき検討した。【結果】平均年齢は11.3±4.2歳。CTでの卵巣の最大径は平均75±26mmであった。7例中5例が本症と診断され,これらの症例では単純CTで卵巣壁および周囲にhigh densityな部位を認めた。本症に対しては卵巣切除術が行われてきたが,3例で病理学的にviableな原始卵胞が確認された。悪性の卵巣病変は認めなかった。また1例で術後,対側卵巣に卵巣嚢腫が出現した。【結論】本症の確定診断および治療に腹腔鏡が有用である。しかし卵巣捻転に対しては卵巣が肉眼的壊死と考えられても,可能な限り温存を優先するべきと考えられた。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 33 (6), 941-945, 2013
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679713549824
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- NII論文ID
- 10031202826
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- NII書誌ID
- AN10426469
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可