シートベルト損傷後48時間で腹腔鏡補助下手術を行った小腸穿孔の1例

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  • A Case of Laparoscopic Surgery for Traumatic Perforation of the Small Intestine

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抄録

症例は44歳,女性。交通事故にて腹部を打撲し,当院へ搬入された。下腹部にシートベルト痕,軽度の圧痛を認めたが腹膜刺激症状は認めなかった。CTで異常所見は認めず自宅で経過観察となったが,受傷翌々日に前胸部痛の増悪があり,当院へ再受診した。胸部単純写真で腹腔内遊離ガスを指摘,CTでも腹腔内遊離ガスを認め当科紹介となり手術を行った。循環動態は安定しており,腹腔鏡にて観察したところ,Treitz靱帯より180cmの空腸に5mm大の穿孔 (日本外傷学会消化管損傷分類Ⅱa) を認めた。損傷部を結節縫合し洗浄ドレナージを行った。術後経過は良好で術後9日目に退院となった。外傷性小腸穿孔での腹腔鏡下手術の報告は少なく,文献的考察を含め報告する。

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