総合診療医は腹部救急医療の危機を打開するカギになる
書誌事項
- タイトル別名
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- General Practitioners can be the Key for Overcoming the Crisis of Abdominal Emergencies
- ―総合診療医の意識調査から―
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説明
<p>当院では総合診療医の97%は,腹部救急医療へかかわることは意義があると考えている。深刻な医師不足の中,救急医・外科医の疲弊回避と総合診療医の臨床力向上の観点からは,腹部救急診療と総合診療にはWin―Winの関係が成り立つ。問題は,総合診療医と専門科医師との連携がスムーズでないことであった。原因は,相互の理解不足とコミュニケーション不足と考える。対策としては,総合診療医の腹部救急診療を外科などの専門科がバックアップする。また,教育的には,症例のアウトカムを踏まえ,初療医へのフィードバックが重要であり,総合診療医もそれを求めている。総合診療科と専門科との双方向的な連携によるチーム医療をシステム化し,効率的な役割分担をすること,つまり互いに理解しあい歩み寄ることが重要である。総合診療医が積極的に腹部救急医療にかかわることは互いの弱点を補填しあい,本邦救急医療の危機を打開するカギになりうると思われた。</p>
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 37 (6), 865-871, 2017
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679713949056
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- NII論文ID
- 130006404942
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可