急性腹症診療ガイドライン2015が教育プログラムに与えた影響と能力評価の課題

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  • 三原 弘
    富山大学医学部医師キャリアパス創造センター

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タイトル別名
  • Impacts of the Practice Guidelines for Primary Care of Acute Abdomen 2015on an Educational Program and Clinical Ability Evaluations

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抄録

<p>【目的】急性腹症診療ガイドライン2015の教育プログラムの章に,「AbdEMetコースが開催されているが,教育プログラムを受けたものの能力の向上について報告されていない」とある。①世界初のガイドライン発刊が,教育プログラムに与えた影響と,②腹部診療能力の向上を測定しうる具体的実施能力の抽出を行うことを目的とした。【方法】①発刊前後の指導要綱を比較し,②暫定的に23項目の腹部診療能力を医学生から消化器専門医にアンケート調査した。【結果】①鎮痛剤使用方針などが追記され,②腹部診療能力の平均評点は医学部高学年,消化器専門医で他群に比較して有意に低値と高値であった。消化器専門医で能力の高い項目(腹部超音波の実施能力など)と,差のない項目(月経の問診など)が判明した。【結論】発刊によりコース指導要綱は改訂され,暫定的評価項目の一定の妥当性が確認された。評価項目の改善と訓練による能力向上の評価が課題である。</p>

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