急性腹症診療ガイドラインの認識度調査

DOI
  • 村岡 孝幸
    香川県厚生農業協同組合連合会屋島総合病院外科 矢掛町国民健康保険病院外科
  • 松岡 裕士
    香川県厚生農業協同組合連合会屋島総合病院内科
  • 村上 正和
    矢掛町国民健康保険病院外科

書誌事項

タイトル別名
  • Questionnaire Survey Examining to What Extent the Practice Guidelines for Primary Care of Acute Abdomen 2015 have been Recognized

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抄録

<p>急性腹症診療ガイドライン2015が発刊され実臨床への応用が開始された。有意義なガイドラインとするためにこれを広く周知する必要があるが,その実態を把握する目的で当院の常勤医師38名にアンケート調査を行った(回答率100%)。本ガイドラインを知っている5名(13%),知らない33名(87%)であった。また発刊から2ヵ月が経過した時点では2名が知っており,院内講演会で本ガイドラインの概要を解説したところ3名が増加していた。本ガイドライン策定に携わった日本腹部救急医学会,日本医学放射線学会,日本プライマリ・ケア連合学会,日本産科婦人科学会,日本血管外科学会の5学会へ所属しているのはこの5名中2名で,院内全体では6名が所属していた。本ガイドラインの周知が進んでおらず,広く恩恵を受ける段階に至っていない。学会側からの啓発活動を推進していただきたい。また院内での勉強会も反復する必要性があると考えた。5学会の会員数も多くはなく,より構成人員の多い学会と連携して本ガイドラインを策定・啓発していくことも一手段である。</p>

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